3年ぶりに日本球界に復帰する秋山翔吾外野手(34=前パドレス傘下3Aエルパソ)が6月30日、マツダスタジアムで広島の入団会見を行った。

 会見の冒頭で秋山は現在の心境を「アメリカで挑戦が終わった後に、色んな球団の方と話して、カープにお世話になることを決めて、この日を迎えられたことに、まずはホッとしています」と話し、広島を選んだ理由については「選手として、まだまだ長くやりたいという思いと、鈴木本部長から『2000本』という言葉が(出た)。個人としての思いとしては持っていたが、フロントの方からそういう言葉が出てきたということに関してはすごくうれしく思いました」と振り返った。

 日本で2000安打を達成する目標については「メジャーでヒットを積み上げることはなかなかできませんでしたが、新しいチームでやることに対して、そんなに簡単に積みあがるものではないと思いますが、やはり個人の目標としては持ちながらやっていきたい」とキッパリ。さらに会見の直前に松田元オーナーと会談したことを明かし、「さきほど、オーナーと初めてお話をさせて頂いたときに“ボロボロになっても2000本を打ってくれ”という言葉を頂いたので、改めて鈴木本部長も含めて、そういう言葉を頂けたというのは、ありがたいなと思いました」と振り返っていた。

 秋山は19年オフに西武から海外FA権を行使して米大リーグ・レッズに移籍。故障もあり、昨季までの2年間で計71安打にとどまったが、日本球界への復帰を決断し、広島を移籍先に選んだ。プロ12年目で初めてとなるセ・リーグの舞台で、目標であり、残り524本に迫っている日米通算2000安打の達成を目指す。