0001それでも動く名無し2023/06/03(土) 06:13:34.10ID:vTIRvaAW0
仕入れと調理と刺身とか色々経験したけど、
年末年始の繁忙期は馬を2トン200馬1人で捌く。
キツすぎて包丁すら持てなくなったら、
ガムテープで手に縛りつけて痛みに耐えながら捌く。
もちろん生傷絶えないし、
大型店舗だから終日大忙しでも捌く。
朝から閉店までのロングタイムだし、
休憩もろくにとらずに捌く。
少しペースが落ちると怒鳴られて蹴られる。
疲れて帰ったら風呂入る気力もなく、
家帰ってすぐ力尽きて眠るような生活。
そんな苦行のような毎日を過ごしている内に
僕はとうとう倒れてしまった。
赤兎馬の如く駆け回る走馬灯に包まれ
二度と醒めない甘い眠りへ誘われていた。
天高く馬肥ゆる秋の夢の中に
突然僕の頭の中に馬の悲痛な鳴き声が脳裏に一閃した。
そう、自分がやっていたことは
馬の命を刈り取り自分の血肉へと返還する
自然的且つ残虐的行為なのだと思い知らされた。
もう千里の馬も伯楽に会わずば意味も無く、
毛を見て馬を相すのは辞めよう。
目が覚めると体から無限の力が溢れ、
俺は最終奥義を手に入れていた。
その日から僕はもう下を向いて歩くのは辞めた。
年末年始の繁忙期は馬を2トン200馬1人で捌く。
キツすぎて包丁すら持てなくなったら、
ガムテープで手に縛りつけて痛みに耐えながら捌く。
もちろん生傷絶えないし、
大型店舗だから終日大忙しでも捌く。
朝から閉店までのロングタイムだし、
休憩もろくにとらずに捌く。
少しペースが落ちると怒鳴られて蹴られる。
疲れて帰ったら風呂入る気力もなく、
家帰ってすぐ力尽きて眠るような生活。
そんな苦行のような毎日を過ごしている内に
僕はとうとう倒れてしまった。
赤兎馬の如く駆け回る走馬灯に包まれ
二度と醒めない甘い眠りへ誘われていた。
天高く馬肥ゆる秋の夢の中に
突然僕の頭の中に馬の悲痛な鳴き声が脳裏に一閃した。
そう、自分がやっていたことは
馬の命を刈り取り自分の血肉へと返還する
自然的且つ残虐的行為なのだと思い知らされた。
もう千里の馬も伯楽に会わずば意味も無く、
毛を見て馬を相すのは辞めよう。
目が覚めると体から無限の力が溢れ、
俺は最終奥義を手に入れていた。
その日から僕はもう下を向いて歩くのは辞めた。