「普通の主婦だったのに、急に人が変わってしまったようだ」。
母親が神真都Q会で活動している西日本の男子高校生(17)が取材にそう打ち明けた。

母親は50歳代で、以前から精神世界への関心は高かったが、コロナ下で当初はしっかりマスクをつけ、家族にも着用を促していた。
だが、昨年9月頃、「ワクチンには食塩水が入っている」と言い出し、年末にはマスクをせずに外出するようになった。

知らない人が自宅に集まり、週末には旅館を借り切って行うという「合宿」に出掛けた。
問い詰めると、母親は「神真都Q会で活動している」と明かした。

「(トランプ氏が落選した)米大統領選はやり直しだ」などと言い、ロシアによるウクライナ侵攻が始まると「プーチン大統領は正義だ」と繰り返した。
先月には接種会場への侵入事件でメンバーが逮捕され、母親が会から身を引くことを期待したが、「弾圧には屈しない」と、むしろ強硬な姿勢になったという。

男子高校生は「どうしてこんなことになってしまったのか」と途方に暮れ、「他人に迷惑をかけることだけは絶対にしないでほしい」と願っている。