ヤクルト・木沢尚文が家族に贈ったプロ2年目での初勝利

1年目の昨季は、プロの壁の高さを痛感した。ドラフト1位で入団し、即戦力と期待されたが1軍登板なし。
「今のままでは全く通用しないんだなと一年間通して思いました。
思っていた以上に壁は高いんだなと」。結果が出ない悔しさ、思うようにいかないもどかしさが重なり、
精神的に苦しい時期もあったという。

現代は、SNSの全盛期。目にしたくない言葉、耳にしたくない声は否が応でも入ってきた。
「ドラ1なのに投げられていない現状を自分自身で受け止めすぎた部分はありました。
『そんなこと自分が一番わかっているよ』と思いつつ、結果を出してなんぼの世界なので、必要以上に周りからの見られ方を気にしてしまっていました」。
人知れず苦しんでいたが、懸命に自分自身と向き合い、マイナスになりすぎる情報をシャットアウト。精神を保ち、汗を流した。