愛が止まらない。巨人・原辰徳監督(63)が10―3で快勝した3日のロッテ戦(東京ドーム)後、チームで49年ぶりとなる1試合6盗塁の記録の〝陰の立役者〟となった一塁コーチャーの亀井善行外野守備兼走塁コーチ(39)を絶賛した。


 難敵・佐々木朗が相手だったが、序盤から快足で塁をかき回した。1点リードの3回一死一塁から一走・ウォーカーが二塁盗塁を決めると、4点リードの5回無死一塁の場面では一走・吉川が二盗&三盗と連続盗塁を成功させてチャンスメーク。ともにその後の得点につながる大きなプレーとなった。

 エンジンがかかった〝G特急〟は、佐々木朗5回KO後も止まらない。2点リードの8回一死一塁から、代走・増田大が二塁盗塁。その後も重信が二盗、代走で登場した立岡も二盗を成功させるなど、一塁に立った走者が3人連続で二塁を奪うスピード感を見せて相手バッテリーを翻弄した。

 これには指揮官も興奮を隠し切れない様子。テレビインタビューの際には「亀井一塁コーチャー、走塁コーチの努力のたまものだと思います。いい指示だったと思います」と、若き指導者の動きを冷静に評価していたものの、その後の囲み取材の場では喜びを爆発させた。

「足を絡めた攻撃も効果的に使えた」と記者に問われると「亀ちゃん亀ちゃん(笑い)」と同コーチの愛称を連呼。「相手投手のけん制の流れも読んでいたのか」との問いには「まあ、亀ちゃんの努力のたまものよ」と話せば、「盗塁で相手投手だけでなくバッテリーにも圧をかけられた攻撃だったのでは」との問いにも「いや、亀ちゃん。亀ちゃん。亀ちゃんに聞いて(笑い)」とラブコールはやむことなく、テレビインタビューと合わせるとなんと6回も〝亀ちゃん〟コールを呼び続けていた。

 ルーキー指導者ながらも的確な判断で、積極的な攻撃を仕掛けた亀井コーチ。今後も指揮官が思わずうなるような指示で、チャンスメークを狙っていくはずだ。

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