今年4月、修学旅行で新潟県十日町市にある美術館を訪れた複数の中学生によって、展示していた2つの作品が壊されてしまったのだ。

【映像】中学生に破壊された美術品

 1つは、ドイツ国籍のカールステン・ニコライさん制作のスピーカーで人工的に波紋を作り、スクリーンに映し出す作品。

 もう1つは、クワクボリョウタさんが制作した、床に置かれた農機具などに光を当てて壁に投影する作品。ニコライさんの作品は修復され展示が再開しているが、クワクボさんの作品は踏み荒らされて完全に壊れ、修復できず展示が中止になっている。

 今回の問題を受け、十日町市は警察に被害届を提出。さらに修学旅行で訪れていた中学校がある新潟市に対し損害賠償を請求する準備を進めている。

 この異例の事態に、SNSではこんな声が寄せられている。

「この作品が好きな立場からすれば、子供がやったことでは済まされない」
「賠償はその中学生とその親にさせた方がいいんじゃない?」

 街の人は「中2の息子がいるので他人事ではない。(責任を持つべきは)保護者じゃないですかね。保護者としてきちんと教育してこなかったという責任があるのではないかな」「美術館の方も問題ある。そういうふう(見学者が壊してしまう)な環境を想定してなかったというのが管理側(美術館)の問題でもあるのではないか」と明かした。

 はたして誰が責任を負うべきなのか、弁護士の大澤孝征さんは、親権者が責任の対象になると話す。

「団体行動(修学旅行)で行って、団体行動が行われている間にこういうことが行われたと、いうことになると、団体を引率していった者(学校側)に過失(指導不足など)があるかどうかということが大きな問題になる。それは十分やっていたんだけど、日ごろから粗暴でいろいろ問題で放置していたということになると、親権者である親御さんが問題だということになる。親御さんも責任の対象者になる」

https://news.yahoo.co.jp/articles/38d27d5c8bd39adf13cde8e6591ff5485df5a06e