まさかの仰天トレードが近々発表されるか。日本ハムの新庄剛志監督(50)が水面下で緊急トレードを画策していることが判明した。

 10日の中日戦(札幌ドーム)前のこと。ビッグボスは他球団とのトレードの可能性について「めっちゃ話していますね」と明言。その上で「でも、合わないんですよ。あれ(選手)が。(交換する選手が)合わないんですよ」と交換人員の調整段階で破談していることを明かした。

 トレードの打診をするたびに、相手チームから同じ選手を要求されるそうで「ウチがこの選手が欲しいと言ったら、向こうの球団から『じゃあ、この選手ください』という〝この選手〟がものすごく多くて(笑い)。それ(名前)は言えないけど、この選手がもう毎回この選手」(新庄監督)と、自軍内に他球団から常に標的にされている選手がいるとのこと。

 それでも「まあ(実現すれば)面白いなって思う」と、条件さえ合えば緊急トレードも辞さない構えだという。

 監督就任直後から選手に寄り添い、成長を見守り続けてきた新庄監督だが、ここにきて積極的にトレードを模索する目的は何か。現在リーグ最下位に沈むチームのテコ入れはもちろんのこと、今回の発言には別の狙いも見え隠れする。

 ビッグボスは監督就任以来「横一線」を掲げ、全選手にレギュラーになれるチャンスを与えた。選手らもそんな指揮官の思いに敏感に反応。レベルアップに意欲的に取り組んできたが、今回「主力でも誰でも常にトレードで放出される可能性はある」と示唆したことで、改めて奮起を促す意味合いを込めているのだ。

 もっとも、他球団から狙われている選手がいるのは悪い話ではない。同時に日本ハムは、他球団で出場機会に恵まれない選手を再生させてきた。それだけに近々、大型トレードが実現する可能性は十分ある。

 果たして誰がチームを去り、新たに誰が加わるのか。7月31日のトレード期限までおよそ1か月半。日本ハム、ビッグボスの動向から目が離せない。
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