佐藤輝はうつむき加減に、一塁ベースを駆けた。
京セラドーム大阪に響きわたっていたメガホンの音は、ため息に変わった。
4点ビハインドの9回2死三塁。
背番号8が左飛を打ち上げ、今季20度目の完封負けが決まった。
直近4試合は3得点で34イニング連続適時打なし。
反発力なく、4連敗で20日ぶりの借金生活に陥った。
矢野監督は「うーん、苦しい状況はみんな分かっているんでね。それにしても、何もできなかったなという、そういう感じです」と言葉を振り絞った。

 近本、大山がコロナ禍で離脱する現状、4番佐藤輝にかかる期待は大きい。だが、この日も走者を置いて2度凡退するなど無安打で、8月は月別ワーストの打率1割2分1厘で本塁打もゼロ。特に5日に大山が出場選手登録を抹消されて以降は23打数2安打、打率0割8分7厘にあえぐ。

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