だが、戦力が整った9月に入り11勝6敗1分と上昇気流に乗っている。今月21日のDeNA戦(横浜)では1点リードの6回無死一、二塁で四番・中田翔に犠打を命じて見事に成功。この回は追加点に結び付けられなかったが、原辰徳監督の執念を感じさせる采配で逃げ切った。

 スポーツ紙デスクは、「百戦錬磨の原監督は戦況を見極めた采配に定評がある。負けられないトーナメントのような戦いでベンチワークが大きなウエートを占める。経験値がある選手が多いこともプラスアルファです。巨人が有利であることは間違いない」と分析する。

 リーグ優勝は逃したが、CSに進出して下克上のチャンスがまだ残っている。3位に滑り込むチームは果たして――。