労働組合・日本プロ野球選手会は5日、大阪市内で定期大会を開き、フリーエージェント(FA)権の取得年数の短縮、人的補償の撤廃を求めていく方針を確認した。

現状は国内FAが高卒が8年、大学・社会人出が7年(2006年ドラフト以前の入団選手はすべて8年)、海外FAで9年となっているが、国内も海外も6年での統一を目指す。

現状だと取得できる年齢層は上の方で、年俸も高額の選手がFAの対象となる場合が多く、選手会の森仁事務局長は「今のFA制度というのは、(獲得に動けるのは)お金のあるところだけとなるからよくないのじゃないか」と説明した。

また、FA移籍に伴う人的補償の撤廃も求めていく。森事務局長は「今までは若い選手が活躍の場を与えられていたけど、今はベテランになっていたりして、(権利を)使う人が使いにくくなっている。補償については何とかしたほうがいい」と述べ、「年数もそうですけどすべてが使いにくい」とFA制度の改革を求めた。