【巨人】坂本勇人、憧れの名ショート西武・松井稼頭央監督から“鉄人遊撃道”を伝授

 大きな力ももらった。試合前練習。遊撃を守る松井監督の隣には坂本の姿があった。約15分間、何度も言葉を交わしていたが、そこで授けられていたのが“鉄人遊撃道”。楽天での38歳シーズン(2013年)に遊撃で123試合に出場した鉄人は「あれだけの選手ですから、もちろんショートとして楽しみにしてますし、そのためにこの時期は大事になってくる」と助言。この日も47歳とは思えない華麗なグラブさばきを見せたレジェンドから、自主トレ期間でしっかり土台を作る重要性を伝えられた。

 14日に34歳の誕生日を迎え、来季は35歳シーズン。5月に右膝を故障した際には原監督から負担の少ない一塁での復帰を打診されたこともあったが、遊撃にこだわった。「そこ(ショート)で戦っていくというのは常に思っている」。松井監督に助言を受ける以前から、来季に向けた取り組みを始めている。主力では異例の秋季キャンプ参加を志願し、オフは故障防止のため柔軟性の向上や可動域の拡大にも着手。「他のチームのショートにまだまだ負けていないと思える部分もある」と、2年ぶりのゴールデン・グラブ賞をターゲットに定めるのも、遊撃への強い思いからだろう。

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