沖縄・宮古島で自主トレしている日本ハムの上沢直之投手(28)が13日、オンライン取材に応じた。今季終了後のメジャー挑戦を表明している右腕は、今季はキャリアハイを目標に設定。「投球フォームを一度ぶっ壊す。リスクはあるけど、変わらないといけない」と変身を求めた。

 本格派右腕のお手本のようなバランスの取れた投球フォームを、一から見直している。上沢は「なるべく左脚の勢いを使わず、きれいに投げようとしていた。今は下半身を最大限使えるような脚の使い方を練習している。高い出力で投げるためです」。力強い直球を求め、荒々しく進化中だ。

 変化球も改良している。「フォークで三振を取りたい。落差が出るよう、握りを変えて練習している。新しい球種も試している。右打者が追いかけていくようなボールになれば」。オリックス・宇田川のフォークなどを理想に掲げた。

 エースの地位に安住せず、あえて求めた変革の道。その先には夢見る「メジャー」がある。「日本でたいした成績も残していないし、簡単な道ではない。ただ、先が短い野球人生、知らないことがあるまま終わっていくのは嫌」。どこまでも貪欲だ。