日本ハム春季キャンプ(2日、沖縄・名護)3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の日本ハム・伊藤大海投手(25)が沖縄・名護キャンプで初のブルペン入り。WBC使用球とWBC仕様の大きなロージンバッグを使い、41球を投じた。

「(ロージンを)使ってみたけど、指の感じが良くなかった。もうちょっと考えないとなって感じです」

伊藤といえば一昨年の東京五輪で、リリース時に舞うロージンの白い粉末に相手チームからクレームを受けながらも好投。何度も使う〝追いロージン〟のワードが話題となった。ただ海外製は日本製に比べ、ベタベタする感覚があるようで「あのロージンなら、あまり使わないかな」と苦笑いを浮かべた。

一方、投球自体は「いい感じ」。無駄な力を省くために心掛けている「キャッチボールの延長ぐらいの感覚で投げる」ことを体現できたという。ボールを受けた新加入の伏見(前オリックス)は「素晴らしい投手だと再認識させてもらえた」と太鼓判を押した。

「選ばれたからには、もちろん試合に出たい。自分の球をしっかり突き詰めていけたら」と伊藤。〝追いロージン〟を封印しても右腕に死角はない。