「選手に考える時間を与える」
 キャンプの練習メニューは午後4時頃までには終わり、午後4時30分が近づくと監督、コーチの姿が宜野湾の横浜DeNAキャンプから消える。

「昨年は、(午後)3時30分に各コーチの代表が集まってミーティングをして、その他のコーチは引き続き指導していたのですが、今年は、午後4時30分にコーチの全員ミーティング。
そこまでにすべて指導は終わる、ということにしています」
三浦監督の説明だ。
理由は、選手に「考える時間を与えること」にある。

「朝から晩までしっかりと管理する方法もあるでしょう。でも今のウチのチームに必要なのは、そこじゃない。
もっと考える時間を与え、考えて行動しなければならない。
コーチによっては、もっと教えたいと思う人もいたが、“無し”にしています」

そこから後の居残り練習は「教えてもらったことを考えて一人でやるのもOKだし、映像を見て、振り返るのもOK」ですべて自主トレとなる。

「昔は朝から晩までぐったりするまでやりきった。自分もそれを経験して結果も出しました。
でも、それをやらないで効果を出す人もいます。
今の時代は情報量も増えている。大事なのは練習の中身と集中力。
選手が考えて行動して、そこをコーチがサポートする形が、今の横浜DeNAベイスターズには必要なのです」