「普通の人以上に(ホームベースから)離れていた。(内角に来る)シュートを凄く警戒していた」。ホームベースから離れて立つと内角球の対応に余裕ができるが外角が届きにくい。第1クール中に原監督から指摘を受け、パ・リーグから移籍した中田翔とウィーラー編成本部長付特別補佐兼打撃コーディネーターにも「シュートを気にしすぎて外の変化球にやられた」と、セ投手の傾向を聞いていた。「だったら(ベースに)寄るべき」と決断。4回の右前適時打も7回の遊撃内野安打も外角球を叩いた。

 オフの打撃フォーム改造もプラスに働いた。昨季まではバットを右肩で担ぐように構えていたが、体の正面で立てて「トップをしっかり取れるように練習してきた」。バットを頭上から最短距離で出すことで内角球にも対応できる。「ルーキーと同じ」と初心で臨む今キャンプ。30センチ前に立って結果を出し「本当に収穫」と実感を込めた。

今のところフォーム改造成功中かオコエ