侍ジャパンの高橋宏斗投手(20)=中日=は、竜打線とのガチンコ勝負に向けて闘志を燃やした。代表最年少の右腕は3月3、4日の壮行試合・中日戦(バンテリンドームナゴヤ)での登板が濃厚。宮崎合宿で学んだ全てをチームメートにぶつける。

 同僚が相手でも容赦はしない。侍ジャパンの次なる相手は自身が所属する中日。「本戦までの日程も近くなってますから、登板機会があれば、もちろん全力で抑えに行きます」と意気込みを口にした。

 この日で宮崎合宿は打ち上げ。濃密な11日間を過ごし、球界最高峰のレベルを味わった。ダルビッシュからはツーシームを教わり、自主トレをともにした山本や、今永からも貪欲に吸収。「一球に対する意識、ボールの握り、感覚、調整の仕方…。自分がなんとなくやっていたこと一つをとっても意識の高さが違う」と驚嘆した。

 25日の壮行試合・ソフトバンク戦(サンマリン)では、無死二塁から始まるタイブレークを想定した場面を任され、1イニング1失点。「次は無失点で」と誓った右腕は、チームメートをねじ伏せて、世界へと駆け上がる。