日本ハムは27日、沖縄・名護での春季キャンプを打ち上げた。新庄剛志監督(51)は「アピール合戦が最後まで続くとは思っていなかった」とキャンプを総括。新人らの奮闘でポジション争いが激化し、チーム力がアップしたと語った。

 1日の紅白戦に始まり、実戦重視、結果重視を打ち出した。「勝ち癖をつける」と語った指揮官のもくろみ通り、オープン戦を含む対外試合は7勝2敗1分けで終えた。ルーキーの矢沢や加藤豪、新戦力の伏見、江越が次々と活躍し、特に野手は層が厚くなった。

 「昨年はワイワイ言いながら全員を見ていたけど、今年は絞った。選手はオレの気持ちを知っている。何時まで練習するのというくらい練習して。チーム内のライバルとの戦いが勝ちにつながった」と新庄監督は言う。

 レギュラーとして新たに合格のお墨付きを与える選手を問われると「野村君かな。全部出てもらいたい」とあらためて主軸に認定した。一方で、2月中にも固めたいと語っていた先発オーダーについては「想像しても固まらんでしょ」とうれしい悲鳴。オーダー固定を先延ばしにして、最強メンバーを厳選する。