4/8(土) 11:00配信 日刊スポーツ

 アスレチックス藤浪晋太郎投手(28)が日刊スポーツの取材でメジャーデビュー戦の真相を明かした。
1日(日本時間2日)エンゼルス戦は3回途中8失点で初黒星。2回まで完全投球ながら、3回の1イニングだけで5安打3四球で8失点を喫した。大苦戦の内情を「データで完全に丸裸にされた」
と振り返り、次回の8日(同9日午前5時10分)レイズ戦へ「考え方を勉強しなければ」とイメージチェンジを図る。

 藤浪は終始、穏やかな表情だった。ア軍本拠地オークランドコロシアムのクラブハウス。すでにメジャーデビュー戦の分析には一区切りがついているようだ。

 「本当にしっかりデータを取られていたんだなと感じた。だまし合いは日本でも一緒ですけど、傾向、対策の出し方はアメリカの方が格段に早い。データで完全に丸裸にされていた感じ。こっちも勉強していかないといけない」

 1日エンゼルス戦は3回途中8失点。2回まで完全投球4奪三振と抜群の立ち上がりを見せながら、3回の1イニングだけで打者9人に5安打3四球で8失点。理由は明白だった。

 「スプリングトレーニング中は結構スライダーが投球を助けてくれていた。自分の中ではそのイメージがあって『苦しかったらスライダーで』となったんですけど、向こうもデータを取っていたんでしょうね。それがバレていて、しっかり狙われた感じでした」

 2回まで計23球のうちスライダーは7球。3回は直球、フォークの制球にやや苦しみ始めた影響もあり、計32球のうち14球にスライダー系を選択した。結果、スライダー3連打から一気に攻略された。