原巨人がまさかの異常事態に陥った。8日のオリックス戦(京セラ)は延長10回、丸の代打満塁弾が飛び出し、6―0で快勝。

2連勝でカード勝ち越しを決め、勝率を5割に戻した。だが、その巨人の一軍メンバーに5人もいた新外国人の姿は今や一人もいない。チーム編成的に〝大誤算〟の状態となっている。


試合を決めたのは、前夜の6タコを含む13打席連続無安打でスタメンを外れた丸だった。延長10回二死満塁の場面に代打で登場し、カウント1―2と追い込まれながらも真ん中付近に来たスライダーをセンターバックスクリーンに運んだ。


値千金の6号グランドスラムに、原監督は「ナイスバッティングでしたね」と大喜び。二死走者なしからの勝利に「野球っていうのは本当に難しいというかね」と、しみじみ振り返った。 劇的勝利に沸いたこの日、試合前にルイス・ブリンソン外野手(29)が初めて出場選手登録を抹消され、オコエ瑠偉外野手(25)が昇格した。オコエは「9番・中堅」で先発出場してマルチ安打で存在感を見せたが、これによりキャンプイン直前の1月29日に入団会見を行ったブリンソン、ロペス、ビーディ、グリフィン、メンデスの新外国人選手5人全員が一軍から姿を消した。