https://news.yahoo.co.jp/articles/e7452fd53e3931505fd478071c9785b6d5acca60

 3位ソフトバンクは25日の楽天戦(楽天モバイル)に延長10回の末、2―3のサヨナラ負け。2点差を追いつかれて突入した延長で、最後は5番手・甲斐野が辰己に劇打を献上した。前夜は4点差逆転負け。首位オリックスとは13ゲーム差、Aクラス入りを狙う眼下の4位・楽天とは4ゲーム差に縮まった。

 指揮官が手綱を締め直したゲームだった。この日からブルペン陣の3連投が解禁。藤本監督が試合前練習で投手陣に直接通達し、さらに守護神・オスナとは個別に話をする時間も設けた。チーム関係者によれば「こういう(首位と大差がついた)状況なので、気持ちの高ぶりが少し低下しているというところを、何とかみんなで鼓舞しようという話だった。モチベーションを下げてほしくないというところで、そういう話を監督がしてくれた」。現実的にチームは2位確保にシフトしていく段階に入ってきている。その上で上位進出のために不可欠な投手陣の奮闘を今一度求めた形だ。

 そういう意味では落とせなかった試合。だが、7回二死二塁で三塁手・周東が風で一塁側に流される飛球をマウンドを横切る際に体勢を崩して落球。痛恨の適時失策となり、その悪い流れのまま延長サヨナラ負けで幕を閉じた。「我々としては、上を向いて戦っていくしかない」(森ヘッドコーチ)。鷹に試練が続いている。