https://news.yahoo.co.jp/articles/935c0ad14e7d7139610ac39e17ba8cbd66672012
 ◆楽天7―1ソフトバンク(27日、楽天モバイルパーク宮城)

 敗戦は仕方ない面もあろうが、試合内容も寂しいものだった。押し出し四球に二重失策での2失点と計3点も余計に失ったかと思えば、攻撃面も5安打に9四死球をもらいながら1得点。11残塁と攻守に精彩を欠いた。「こんな試合をやっていては駄目ですね」。指揮官は気丈に振る舞ったが、表情はさえなかった。

 4位楽天に同一カード3連敗を喫し、ついに借金生活に突入した。正直、ぎりぎりの状況はまだ耐えられるチームと思っていたが、こうもあっさり借金生活に転落しようとは。驚きだ。

 シーズン100勝宣言。2位に10ゲーム差以上をつけてのぶっちぎりV。過去に類を見ない大型補強を敢行したことで、シーズン開幕前は球団フロントをはじめ誰もが威勢が良かっただけに、いまのチーム状況は受け入れ難いだろう。

 そんなチームに追い打ちをかけるように、29日からはリーグ3連覇へ突き進むオリックスとの3連戦が待ち受ける。ここまで9勝9敗1分けとリーグで唯一、五分の対戦成績を誇る藤本ホークスだが、相手は優勝マジック22と歓喜のゴールをはっきりと視界に捉えており、これまで通りの戦いとはいかないだろう。

 加えて、最下位の西武とは6・5ゲーム差しかなく、オリックス戦の結果次第ではAクラス入りどころの話ではなくなる可能性も出てきた。実に心配だ。