人気球団ゆえにＶロードの重圧は大きく、前回０５年優勝時は体調不安にもさいなまれた。「前はあったけど（今回は）ないない。めっちゃ眠れるし、飯が食えないこともない。強いて言えば移動でしんどいぐらい。（大好きな）酒も部屋では全然飲んでない。焼酎も置いたまんまや」。イライラ続きで酒まみれだった前回と違い、体調万全のまま史上最速のＶ達成までやり遂げたのだ。

恐るべき６５歳。しかもその肉体には、青年監督時代と同じ〝怪現象〟が発生していた。頭がたった１年で巨大化していたのだ。

「頭がなあ、前の（監督の）時の大きさに戻ったんよ。１年でな。監督をやめてからは、帽子がブカブカになって小さくなったんやけど、また５８・５センチに戻った。なんで？　知るかいな（笑）」

ちなみに現役時代の帽子サイズは５６・５センチで、第１次政権の５年間で２センチも大きくなったという。評論家時代には「（監督時代に比べ）考えることが少なくなって、脳が小さくなったんかも。それしか考えられんわな」とジョーク交じりに語っていたものだが、再登板してたった１年で元通りになってしまったのだから、本人もビックリ仰天だ。

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