「逃げてもいい、まず生きのびて」 10代で性被害に遭った30歳 やっと語れた思い
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修学旅行の夜、男子部屋で同級生から・・・

投稿を寄せてくれたのは、関東地方に住む現在30歳のタケシさんです。スーパーで品出しや商品管理の仕事をしています。

高校時代、タケシさんはクラスの中で誰とでも波長を合わせて話すことができる “ノリのよい、いじられキャラ”のような存在だったといいます。

修学旅行で向かったのは沖縄県。各地を観光し、旅館に宿泊。同じ部屋になったメンバーは、好きなアニメや漫画の話で盛り上がることができる 気の置けない3人の同級生でした。

しかし布団に入り、しばらくすると・・・。

タケシさん

「自分が横になって寝ていたら、隣で寝ていた同級生が、足で自分の股間をつついてきたんです。突然だったのでびっくりして『え、何すんだよ』という感じでした。彼は何度も何度も刺激してきたので、そのうちに自分の性器が反応してしまって・・・。同級生はそのことを笑って、からかってきました」

その同級生は日ごろから人に絡んでふざけることが多い性格。いつもの軽いいたずらの延長のような感じだったといいます。さすがに嫌悪感を覚えたタケシさんは精いっぱい「違うよ」と反論しましたが、からかう態度を変えようとしなかったといいます。

それどころか「そうなっていない(勃起していない)って言うなら、証拠を見せろよ」と、タケシさんに向かって下着を脱ぐようにしつこく迫ってきたといいます。

騒ぎを察したほかの2人も、おもしろがるように「何やってんだよ」と声をかけてきました。制止してくれる様子ではなかったといいます。

このままでは、きりがないかもしれない・・・。なんとか穏便にこの場を切り抜けたかったタケシさんは、強い口調で「やめろ」と拒否することもできず、嫌々ながらも起き上がって 下着を脱ぎました。

タケシさん

「同級生は『証拠写真だ』と言って、携帯電話のカメラで写真を撮りました。さすがにこれは ほかの2人も『やめとけよ』と言ってくれましたが、全体的に悪ノリに合わせて盛り上がるようなムードだったので、画像を消してもらうとか 真剣に謝ってもらうというようなことにはなりませんでした。いま振り返ると何のためにそんなことをするのか理解できないし、性被害だと思うんですが、当時の自分はその場をやり過ごすことだけで いっぱいいっぱいでした。場の空気に流されてしまったんです」