2012年8月27日に東京・秋葉原AKB48劇場で行われた『前田敦子 卒業公演』でAKB48を卒業した前田敦子。そんな彼女は、2021年現在は女優として活動する一方で、1児の母となり、子育てで忙しい日々を送っているという。本記事では、そんな前田の、グループ卒業にあたっての心境や、母親として子育てに奮闘する現在の姿を追っていきたい。

10代の多感な時期を日本のトップアイドルとして駆け抜けた前田は、当時の自身について、“反抗期だった”と回想している。また、“10代をやり直したい”と語りつつも、他の人生を歩むのではなく、AKB48の一員としてもう一度活動したいと話すこともあった。さらに、過去に前田が口にした“私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください”といった言葉についても、卒業から5年ほど経った2017年放送のテレビ番組では「今だったら言わないかも」と話すなど、AKB48卒業後の前田からは“丸くなった”ような印象を受けるのではないだろうか。
そんな前田は、今年、AKB48からの卒業を意識した時の心境について、現在の乃木坂46のメンバーなどは28歳程度まで現役でいられる、と前置きした上で、自身は“20歳を越えた時に、アイドルの賞味期限が切れた”と感じたと明かしており、卒業公演が行われる1年程前から秋元康氏に相談し、メリットとデメリットを知った上で、発表する瞬間まで迷って決めたと、当時を回想していた。
反抗期、そして青春時代ともいえる10代の半分以上を“AKB48のアイドル”として過ごした前田は、卒業後は女優としてして映画『Seventh Code』(2014年)やドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』(2016年/TBS系)などに出演し、主演を務めるなど活躍の幅を広げ、私生活では2018年に俳優の勝地涼と結婚。2019年の3月には長男を出産しており、子供が生まれたことで、睡眠時間が早くなるなど、生活が激変したと明かしていた。