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ファンとのDMで契約解除を公表されたジュニアアイドル、元事務所に勝訴
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf495eb6b93344ee18ec1a71f5e94b6371d40a19
ツイッター上で発表された「契約解除」に関する投稿は真実ではなく、名誉毀損にあたるとして、当時10歳(小4)だったジュニアアイ
ドル、早乙女ゆあさん(@yua_210826)が、元所属事務所とその代表を相手取り、損害賠償を求めた訴訟。
その判決が10月13日にあり、東京地裁は「ツイッターの発表内容は真実と認められず、名誉毀損であり不法行為にあたる」として、早
乙女さん側の請求を認めて、計44万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
どうして事務所はこんな契約解除の投稿をおこなったのか。12歳(小6)になった早乙女さん本人と両親に経緯を聞いた。(ライター・
玖保樹鈴)
●レッスン無料の代わりに撮影会に参加していた
早乙女さんは、小学3年生の春休み、家族で東京・原宿を歩いていたら、当時の所属事務所の代表にスカウトされた。
「テレビに出てみたい」と思っていた早乙女さんは、両親の承諾を得たうえで、タレント活動を始めた。すると、すぐに撮影会の仕事
が入った。早乙女さんの母親によると、撮影会は毎週土日、同じ事務所のジュニアアイドルたちと一緒に開催されていたという。
「撮影会は10時から17時まで続き、30分交代でお客さんが入れ替わるものでした。事務所とは、レッスン代を無料にする代わりに、撮
影会に参加する取り決めでした。衣装や交通費は自前で、毎回、高速道路を利用して送り迎えしていましたが、本格的な芸能活動につ
ながると思い、家族みんなで応援していました」(母親)
●10歳に「結婚したい」とDMする中年男性
しかし、活動を続けるうちに、早乙女さんは事務所に対して不信感を覚えるようになった。
4年生に進級してすぐのことだ。ライブ活動も始めてほどなく、熱心に通って来たファンの1人から、ツイッターのDMに「直接話した
い」とメッセージが届いた。撮影会常連の中年男性だった。
「撮影会にもライブにも毎回来てくれて、私のことを推してくれた人だった。初めてできたファンだったから、冷たくできなくて。そ
れに撮影会は、ほかのアイドルの子と一緒なので、私だけファンがいないのはさみしかったから、『誕生日プレゼントは何がいい?』
とか言われると、ほしいものを書いて返信してました。でも、それが何度もやり取りが続いて、半年ぐらい経つと『おはよう』とかの
メッセージが来るようになって」(早乙女さん)
ファンと直接やり取りをするのは精神的に負担だからと、早乙女さんの母親は事務所の代表に相談した。すると、「ゆあはいじられ
キャラだから、別にいいんじゃないですか? しばらく様子を見ましょう」と言われたという。
「でもDMを返信するうちに、『なんでほかの人と話すんだ』と書いてきたり、『結婚したい』『キスしたい』というメッセージも来る
ようになりました」(早乙女さん)
「私が『ゆあは大人じゃないし、私は冗談で済ませるけど娘はちょっと』と返信したら、何枠も抑えていた撮影会を急にすべてキャン
セルしたんです」(母親)
●本名を書いたメモを見せられて怯える
その後も半年近く、早乙女さんのDM何度も連絡があった。あまりの頻度に困り果てて代表に相談すると、そのたびに「様子を見ましょ
う」と言われ、ショックを受けた早乙女さんは「もう活動をやめたい」と伝えた。
すると、代表は急に「ファンとのDMを禁止しているというルールがあることにして、それを伝えるのはどうか」と言ってきた。そこで
母親は「事務所に発覚したので、事務所のルールに従い今後はやりとりできません」と連絡したが、早乙女さんはすでにこのころ、恐
怖を感じるようになっていた。
「あまり周りに人がいないときに、その人から『俺、知ってるんだよ』って、私の本名を書いたメモを見せられて。何かあったらどう
しようとすごく怖くなって。
母が『事務所から連絡禁止と言われた』と伝えたら、撮影会にもライブにも来なくなりましたが、事務所は出禁にしたわけではないの
で、同じ会場の違うライブで見かけることはありました」(早乙女さん)
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探検
【闇深】ファンとのDMで契約解除を事務所に公表された10歳ジュニアアイドル、元事務所に勝訴
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1Team774(日本) (6段)
2021/11/28(日) 14:30:00.372Team774(日本)
2021/11/28(日) 14:31:19.54 >>1 つづき
●突然、ツイッター上で「契約解除」が発表された
早乙女さんは、スカウトされた小学3年の春休み(2019年3月)、事務所代表と専属タレント契約を結んだ。その後、活動する中で、先
ほどの述べたようなファンとのトラブルにあった。
そうした中、代表は2019年8月、会社を設立して、新たに契約を結ぶよう求めてきた。
しかし、代表はそれまで、ファンの行き過ぎた行為を制止せず「嫌がったりすると、仕事がなくなるよ」などと言っていたため、早乙
女さんは不信感を募らせていた。
そこで、早乙女さん側が、新しい契約を結ばないままタレント活動を続けていると、2020年2月に契約についての再確認があった。
母親が理由を述べたうえで「契約したくない」と言うと、事務所側は「一度持ちかえって話し合いをしましょう」と言った。
ところが、その翌々日、事務所はツイッター上に「このほど、所属タレントyuaに禁止行為が発覚したため、保護者に事実確認したうえ
で契約解除をいたしました」「所属タレントに対して、顧客であるファンたちと直接コンタクトをとることを明確に禁止しておりま
す」などと投稿した。
このとき学校の授業を受けていた早乙女さんは、投稿内容を母親からのLINEで知った。
「ただショックでした。母から聞いて家に帰って自分で見て、びっくりして『ゆあが何か悪いことしたのかな』って思って。禁止行為
はしていないのに、頑張っていたのにやめさせられたんだって知って、悲しくなった」(早乙女さん)
母親が代表に電話をするも出てもらえなかったため、父親から連絡をして「事実に反するからすぐ消してください」と言うと、「禁止
行為があったので消しません」と返されたそうだ。
「そんな事実はないのに、これでは娘がファンと直接やり取りをして闇営業をするイメージを持たれてしまう。ゆあの信用を失墜させ
て、今後の活動ができないようにしたいのかと思いました」(父親)
●「そもそも『禁止行為』は明記されていなかった」
ちょうど春休みを迎えた早乙女さんは「芸能活動を続けたいけれど妨害されたらどうしよう」と1人で悩むようになっていた。同時に、
事務所側の発表を真に受けた人たちからなのか、批判やアダルト動画をDMで送られたりするなどの嫌がらせを受け、事務所代表と同じ
名前を耳にするだけで怯えるようになった。
そんな姿を見た両親は3月、事務所代表と事務所を相手取り220万円の損害賠償と、ホームページとツイッターアカウントに謝罪文の掲
載を要求する訴訟を提起した。
「裁判は私がやるって決めました。ずっと仕事を頑張って平日でもライブをしてきたのに、その頑張りがなかったことにされたのは裏
切りだし、ちゃんと本当のことを伝えたかった。同じような目に遭う子が増えるのも嫌だったから」(早乙女さん)
裁判は、9回の口頭弁論を経て、今年10月13日、代表らに対して44万円の支払いを命じる判決が言い渡された。裁判で早乙女さん側は次
のような主張していた。
・不特定多数の人が閲覧するツイッターに「禁止行為があった」と投稿するのは、原告の社会的信用を失墜する行為であること
・法人化した事務所と早乙女さんは契約していないので、契約を解除された事実はない
一方、早乙女さんの代理人をつとめた河西邦剛弁護士は、事務所が言う「禁止行為」自体が、そもそも契約時に明記されていなかった
と指摘する。
「1週間後に事務所はツイッターを削除していますが、消して終わりではありません。自分自身について事実ではないことが芸能事務所
から発表されたことは、誰であっても受け入れがたいことです。真実を明らかにし、早乙女さんの毀損された名誉を回復するための訴
訟でした。芸能事務所には早乙女さんを受け入れた以上、辞めるにしても最後までタレントを大切にしてもらいたかった。芸能事務所
による解除発表が名誉毀損にあたる事例を示した判決という意味でも社会的意義は大きい」(河西弁護士)
●突然、ツイッター上で「契約解除」が発表された
早乙女さんは、スカウトされた小学3年の春休み(2019年3月)、事務所代表と専属タレント契約を結んだ。その後、活動する中で、先
ほどの述べたようなファンとのトラブルにあった。
そうした中、代表は2019年8月、会社を設立して、新たに契約を結ぶよう求めてきた。
しかし、代表はそれまで、ファンの行き過ぎた行為を制止せず「嫌がったりすると、仕事がなくなるよ」などと言っていたため、早乙
女さんは不信感を募らせていた。
そこで、早乙女さん側が、新しい契約を結ばないままタレント活動を続けていると、2020年2月に契約についての再確認があった。
母親が理由を述べたうえで「契約したくない」と言うと、事務所側は「一度持ちかえって話し合いをしましょう」と言った。
ところが、その翌々日、事務所はツイッター上に「このほど、所属タレントyuaに禁止行為が発覚したため、保護者に事実確認したうえ
で契約解除をいたしました」「所属タレントに対して、顧客であるファンたちと直接コンタクトをとることを明確に禁止しておりま
す」などと投稿した。
このとき学校の授業を受けていた早乙女さんは、投稿内容を母親からのLINEで知った。
「ただショックでした。母から聞いて家に帰って自分で見て、びっくりして『ゆあが何か悪いことしたのかな』って思って。禁止行為
はしていないのに、頑張っていたのにやめさせられたんだって知って、悲しくなった」(早乙女さん)
母親が代表に電話をするも出てもらえなかったため、父親から連絡をして「事実に反するからすぐ消してください」と言うと、「禁止
行為があったので消しません」と返されたそうだ。
「そんな事実はないのに、これでは娘がファンと直接やり取りをして闇営業をするイメージを持たれてしまう。ゆあの信用を失墜させ
て、今後の活動ができないようにしたいのかと思いました」(父親)
●「そもそも『禁止行為』は明記されていなかった」
ちょうど春休みを迎えた早乙女さんは「芸能活動を続けたいけれど妨害されたらどうしよう」と1人で悩むようになっていた。同時に、
事務所側の発表を真に受けた人たちからなのか、批判やアダルト動画をDMで送られたりするなどの嫌がらせを受け、事務所代表と同じ
名前を耳にするだけで怯えるようになった。
そんな姿を見た両親は3月、事務所代表と事務所を相手取り220万円の損害賠償と、ホームページとツイッターアカウントに謝罪文の掲
載を要求する訴訟を提起した。
「裁判は私がやるって決めました。ずっと仕事を頑張って平日でもライブをしてきたのに、その頑張りがなかったことにされたのは裏
切りだし、ちゃんと本当のことを伝えたかった。同じような目に遭う子が増えるのも嫌だったから」(早乙女さん)
裁判は、9回の口頭弁論を経て、今年10月13日、代表らに対して44万円の支払いを命じる判決が言い渡された。裁判で早乙女さん側は次
のような主張していた。
・不特定多数の人が閲覧するツイッターに「禁止行為があった」と投稿するのは、原告の社会的信用を失墜する行為であること
・法人化した事務所と早乙女さんは契約していないので、契約を解除された事実はない
一方、早乙女さんの代理人をつとめた河西邦剛弁護士は、事務所が言う「禁止行為」自体が、そもそも契約時に明記されていなかった
と指摘する。
「1週間後に事務所はツイッターを削除していますが、消して終わりではありません。自分自身について事実ではないことが芸能事務所
から発表されたことは、誰であっても受け入れがたいことです。真実を明らかにし、早乙女さんの毀損された名誉を回復するための訴
訟でした。芸能事務所には早乙女さんを受け入れた以上、辞めるにしても最後までタレントを大切にしてもらいたかった。芸能事務所
による解除発表が名誉毀損にあたる事例を示した判決という意味でも社会的意義は大きい」(河西弁護士)
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