売れっ子子役から地下アイドル、AV女優に…営業職も始めた「27歳女性」が最近感じること
https://news.yahoo.co.jp/articles/62cacaff08e4d01c18e5286aeb1a8191eb8cdb8c

映画の出演者にとって、撮影現場はとにかく待ち時間が多い。特に主演女優ではない「その他」のキャストの人達は。“脱ぎ役”としてオファー
されたAV女優の紗里奈(仮名)と出会ったのも、ある映画の現場だった。【酒井あゆみ/ノンフィクション作家】

 実年齢は27歳。しかし、幼い容姿のせいか、21、2歳ぐらいしか見えない。だが、その幼いルックスとは裏腹にスラリとした長身だ。

 AV出身の女の子は、いわゆる一般映画の出演を極端に嫌がる。ギャラが格安な割に拘束時間が長いからだ。1日の撮影時間は朝6時集合で終わり
がテッペン(24時)を超える場合が多い。「その他」の演者たちは、短くて10分、長くても1時間もない撮影のために、ほぼ一日、決められた場
所で待機していなければならない。一応、台本は渡されるが、セリフなどはない場合が多い。

 一方、AV撮影はすぐに済む。極端な話、カラミのシーンを撮れたらそれで作品が出来てしまう。だから大半のAVプロダクションは一般作品の仕
事を断るケースが多い。女の子を怒らせてしまうと、次の仕事に影響しかねないからだ。

 だが、紗里奈(仮名)は待ち時間でも、他の女の子と談笑していた。現場スタッフにしてみれば、そういう女の子が一人でもいるととても助か
る。「待ち時間、長すぎるよね」などと一人の女の子が言い始めたらもう現場の空気が変わってしまう。

「私、子役からやってるんです」

 話を聞いてみると、そう返事がきた。現場の事情をよく分かっているようだった。興味をもって、後日、あらためて彼女に話を聞いてみること
にした。
「ステージママ」の導きで、芸能界へ

「ドラマのオーディションに受かったのが、芸能界入りしたきっかけです。0歳の時に、赤ちゃんモデルに母親が応募したらしいんです。ただ、
記憶があるのは3歳の時からですね」

 そう語る紗里奈は東京都出身。高級住宅街で会社員の両親のもとに生まれた。3つ下に弟がいるという。

「家族とは今もすごい仲良しですよ。だから一人暮らしする意味がないので、実家暮らしです」

 子役をしながら、公立の小学校、中学校に通っていた。たまの撮影の際に学校を休むこと以外、いたって普通の子供時代を過ごしたようだ。

「母親が今で言う『ステージママ』ってやつで。コピーした地図片手に撮影現場に連れて行ってくれました。私から、じゃなくて母親がドラマな
どに出したくて仕方なかったみたいです。私も別に嫌じゃなかったですし」

 当時共演した芸能人で記憶に残った方は? と聞くと、さる4人組女性アイドルグループのメンバーの名が返ってきた。いまは活動していない
ジャニーズグループのメンバーとは、ほぼ全員と現場で一緒になったことがあるそうだが、「子供ながらにオーラは感じなかったですね」。連続
ドラマの端役が多かったが、もっとも大きかった仕事は、あるゲーム機のCMの主演。大ブームになった商品だったので、当時からあまりテレビを
観る習慣のない私でもそのCMを覚えていたくらいだ。

「その時は嬉しかった、ですけど、いろんな仕事してたから。元宝塚の女優さんが主演のドラマにも出てました。ちゃんとセリフもあったんです
よ」

 しかし、子役は大人以上に生き残るのが困難な世界――。しかも、紗里奈は顔が幼いのにどんどん身長が伸びてしまったのだ。撮影する側にし
たら使いづらくなってしまう。あくまで子役は「幼くて小さい」のが第一条件なのだから。次第にドラマなどへの出演の機会は減り、所属プロダ
クションを変えながら、モデルの仕事にシフトしはじめる。

小川ひまり(27歳)
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小川ひまり|雷都少女 公式ブログ
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