──芸能人という職業柄、必要以上に面白おかしく話してしまうことがある?

鈴木優香 すごくありましたね。特にSNSではその傾向が強かったです。Twitterでは自分が思ってもいないことをツイートして炎上したりもしましたし(苦笑)。

──それはどういう内容だったんですか?

鈴木優香 スキャンダルが出たあと、「可愛い子は信用しちゃダメ」と書いたんです。これには山のように批判が寄せられて「何言っているんだ」と猛烈に叩かれましたね。始末に負えないのは、これがバズリ狙いでツイートしたということなんです。反省はしていたのに演出としてそういう態度で……。今となっては恥ずかしい限りです。

──そういった過激な話題作りができるのもある意味で才能だとは思います。

鈴木優香 でも私、本当はピュアな王道系アイドルを目指していたんですよ。渡辺麻友さんに憧れていたくらいですから。どこで道を間違えたんだろうな……。TwitterとかSHOWROOMに夢中になるあまり、「トレンドに入った! イエ〜イ!」みたいな浅はかな考えのまま、話題作りに精を出すようになったんですよね。

卒業してからしみじみと思うんですけど、やっぱり王道系アイドルとして時間がかかってもいいからセンターを狙いたかったです。「10年は続ける」と言っておきながらこの有様だから、自分でも情けないですよ。せっかちなんでしょうね。目の前の結果に右往左往しすぎた。もっと地に足の着いた活動をするべきだったし、せめてこれからは地道に誠実にやっていきたいなと思います。