「真夜中にハロー!」第3話:裏主人公、加賀楓の“ジェラシー”エピソードに涙
https://cinema.ne.jp/article/detail/48898?page=1

第3話の解説&感想

今回が、今まで放送の3話の中で共感する人が最も多そうなテーマで、ハロプロを知らない人にも歌詞がダイレクトに響いたんじゃないかと思う。そしてハロヲタにとっても、涙なしには観られないポイントがあって素晴らしかった。

朝の食事風景からスタート。マリコ(菊池桃子)がかけた楽曲は℃-uteの「ベーグルにハム&チーズ 」。まさかの℃-ute曲、そしてアルバム曲(シングルになっておらず、アルバムに収録されている曲)とは! 憎くて素晴らしい選曲だ。今は活動していないけど、ハロプロの歴史にとって大切なグループもこうして取り上げてもらえるのはうれしい。


「ジェラシー ジェラシー」ドラマならではのパフォーマンス、よかったポイント

今回グッときたのは、加賀楓が自分のエピソードを語り、言葉にするシーンがあったことだ。本人も言っていたように、彼女はハロプロ研修生を約4年やり、20人もの同期や後輩のデビューを見送った末にモーニング娘。に加入した。

研修生を4年というのは、当時としてはかなり長かった。研修生になったからといって必ずデビューできるわけではない。またグループに加入しているメンバーと違って、辞める際に卒業イベントがあるわけでもなく事後報告で辞めたことが知らされるのみ。頑張っていたのに、人気があったのに研修終了となった子をハロヲタは何人も見送ってきた。あと1年踏ん張ってくれればデビューできたかもしれないのに……そんな子も何人もいた。

加賀楓は、先輩グループの帯同に選ばれる機会も多く、研修生ヲタでなくとも認識している人が多かったメンバーの1人だった。後輩の面倒を見る立場になり、4年目には「かえでぃーはデビューできるのだろうか」というような声もよく聞いた覚えがある。心が折れる瞬間も何度もあっただろう。その末に武道館で13期への加入が発表されたとき、ステージでこらえきれず涙を流した彼女の姿には、思わずもらい泣きしてしまった。

そんな彼女が今回の「悔しくて羨ましくて、めっちゃ嫉妬した」と言葉にしたシーンは、用意されたセリフといえどグッときた。20人に追い抜かれたことを話した際に、カメラが牧野真莉愛を映したのもまたよかった。加賀と牧野は研修生に同期で入ったが、先に牧野が12期としてデビューし、2年以上後に加賀が13期として加入することになった。手足の長さを生かしたダンスに定評がある彼女たちは、今は2人でダンスのソロパートを踊ることもあるし、2人ともハロプロダンス部に選抜されている。

それ以外にも加賀は2017年以降に名字の縁から、加賀温泉郷の観光大使を務めて写真集もたくさん出し、熱心なファンも多い。すべて、彼女が苦しい時期、諦めずに踏ん張ったからこその今である。


さらに生田衣梨奈が「えりなんて、パート合いの手しかなかったこともあるし」も、彼女のキャラ的にちょっと笑ってしまうものの、「そうだよね、そうだったよね」と思う。今はその時よりパートも多いし、Instagramの個人アカウントができてからは積極的に投稿しており、何度もバズったことがある。さらにさまざまな髪型やメイクなど、アイドルとして自分を魅力的に見せる努力を続けているし、コンサートでも美しいな、素敵だな……と思う瞬間が多い。さらに2011年1月2日のデビュー以来11年以上、多いときは年間100回以上あったコンサート・握手会などのイベントを今まで一度も休んだことがない鉄人だ。

石田亜佑美・野中美希を中心にあやめの至近距離でラップを歌うシーン、ハロヲタ的にはうらやましい限りだった……。あやめ自体は困惑していたが、演じている高月さんが「かっこいい」と言っていたという話を目にし、勝手にうれしい気持ちになった。もちろん2人も、コンプレックスや挫折を経験し、乗り越えてきている。

石田亜佑美の「がんばっていきまっしょい!」もよかった。
※モーニング娘。はコンサートの前などにメンバー全員で手を合わせ、こう言いながらかけ声をかける。