NGT48 本間日陽 評価
本間日陽、平成11年、NGT48の第一期生であり、3代目センター。
聡明で才はじける、丹花の主人公。言葉の最良の意味におけるエースであり、言葉の真の意味で王道アイドル。
デビューから一貫して、作り手や同業者におさまらずファンからも「王道」と呼ばれ、
NGT48のなかにあって一頭抜く存在感を示すのは、やはり本間の作る笑顔に強い魅力があるからだろう。
やや手法化されているようにみえるものの、本間日陽というアイドルは笑顔の物語化に成功しており、
飛びきりに笑顔が良い。笑顔を作った瞬間に、無垢で、いたずらで、あざやかなアイドルが立ち現れる。
アイドルと笑顔の関係をひもとけば、それは当然、宝塚歌劇団といった古典と有機的に結びつく話題であり、
AKB48まで時代をすすめれば小嶋真子にたどり着き、つまり「正統」を映し出すわけだから、
笑顔ひとつで絶望の内にほのかな希望をあたえる本間が、「王道」と呼ばれ称賛されるのも当然の帰結と云えるだろう。
複雑な事情を背後に置いた『絶望の後で』のセンターに立ったのがこの本間日陽であり、
その重責を果たしたとき、日常において提示するとらえがたい無邪気さ=笑顔の物語を見捨てるように
「絶望」を把捉したパセティックな踊りを作ったとき、彼女は、比類ない境地をひらいたように感じる。

総合評価 80点

現代のアイドルを象徴する人物

(評価内訳)

ビジュアル 16点 ライブ表現 16点

演劇表現 16点 バラエティ 16点

情動感染 16点

NGT48 活動期間 2015年〜
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