人間というのは自分が思うほど綺麗でない。
そして、それと同じくらい醜くもないのだ。
だから、醜い感情をぶつける相手は、それにふさわしい相手でないと困・る・訳だ。

こいつは悪いヤツだから、なにを言ってもいい。
だって、言われるコイツが悪いのだから当然だ……そんな言い訳がなければ、醜く悪いのが自分になってしまう。

加えて、誰かがそう認定した相手ならなおのこと。
あんなひどいことを言われる、やられるのはコイツが悪いからだ。だから、自分もやっていい――とそうなっていく訳だ。