「人生は一度きりだから」松井珠理奈が2度の休養を経たからこそ得たもの


残念だったと語る仕事の一つが自身のソロデビューアルバム『Privacy』のリリースだ。
休養に入ったのが9月25日、アルバムのリリースは10月5日とあって、決して満足なプロモーション活動は行えなかった。

アルバムは全曲の作詞を珠理奈自身が務め、これまで見せなかった素の表情を垣間見せる自信作。
そもそも作詞は、自身が歌う歌詞をより理解するため勉強のつもりで書き始めた。

「始めたのは3年前くらい。自分の気持ちを日記みたいに歌詞にしてました。
それを秋元先生に伝えたら『じゃあ、曲つけてもらったらいいんじゃない』と言ってくださって。どんどんと話が進んでいきました」


体調面も考慮し、1月に発売するSKE48のシングルではグループ結成以来、始めて選抜メンバーから外れることになった。

「すごく悲しくて、最初スタッフさんに言われたときに納得できなくて...。今まで築いた歴史をパーにしちゃうのかと思ったけど、
でも自分が抜けることで別のメンバーにスポットがあたる。新しいSKE48を見せられるならいいと前向きに考えるようになりました」

SKE48、48グループ全体への思いにも変化が生まれた。

「今まではSKE48、48グループに恋をしていた。でも一途になりすぎてうまくいかなくって、
視野が狭くなって自分のケアができてなかった。これからはいろんな分野に浮気していこうかなと思ってます」

その一つがソロアルバムでも取り組んだ作詞だ。1か月の休養の間に11曲の作品を書き上げ、自分以外のアーティストへの提供の話も進んでいる。

「自分が歌うだけじゃなく、作詞家になりたい。第二の秋元康になりたいんです。
秋元先生の歌詞をずっと歌って聴き込んでいるから、秋元先生の歌詞の書き方もわかるし。
もし卒業したら秋元先生の弟子になって、隣につきたい。そのくらい作詞も楽しんでます」

自身の性格を「せっかち」と語る珠理奈は今はセカンドキャリアについても考えている。

「グループを卒業した後も歌って踊れるアーティストを続けたい。安室奈美恵さんや倖田來未さんに憧れて、この世界に入ったので。

そしていつか自分が動く方ではなく、動かす方、指原莉乃さんを超えるプロデューサーになりたい。
卒業しても、あと三花くらいは咲かせられると思ってます」