AKB48「元カレです」は「根も葉もRumor」を超えるか? 本田仁美の存在が変えたグループ全体の意識
https://realsound.jp/2022/04/post-999334.html

 「根も葉もRumor」と「元カレです」ではっきりしたことは、ダンスパフォーマンスとステージングを洗練させ、そしてグループのスケール感をアップし、アイドルというよりも“世界水準を目指すガールズグループ”という要素を強めようとしているところだ。オーディション番組『PRODUCE 48』にAKB48グループから参加した面々が、韓国のアイドル候補生たちの実力に圧倒されたエピソードはよく知られている。そういった現状がグループの意識を変えたように思える。

 そんな同曲で、センターポジションに初めて立ったのが本田仁美だ。『CDTVライブ!ライブ!』でのパフォーマンスでは、一つひとつの振る舞いがとにかく素晴らしかった。細かい仕草であっても気を抜くところが一切なく、覇気のあるステージングだった。腕や足を上げる角度、首の傾け方、いずれも絶妙なのだ。しゃがんだり、ジャンプしたり、すべてに躍動感と凛々しさが備わっていた。何よりすごいのが、どのポジションに移動しても存在感を放っていた部分。これだけの大人数で、しかも素早い展開のなかで埋もれるところがまったくなかった。この曲のセンターポジションは本田じゃないと成り立たない、とはっきり感じさせた。