>>559

荻野「ねぇ、西尾さん。ちょっと先に行ってて欲しい。」

西尾「なんでや?仕事あるんか?」

荻野「うん。”りか”も連れてって」

西尾「このくらいでええの?」

荻野「うん、そこで待ってて。」

荻野「うあ。」

西尾「ああ、無理すんなや。」

荻野「西尾さんはそこに立ってて。何があっても来たら駄目だよ。一人で頑張るの。」

荻野「頑張ってそこまで歩いてみる。解雇はゴールだから。」

西尾「そうか、解雇は、ゴールか。」

荻野「うん、”りか”と一緒にゴール。」

西尾「ゆっくりでええで。なんぼでも(金)使ったる。大丈夫か?」

荻野「うん・・・ブイ。」

荻野「ブイ・・・ぅん。」

西尾「ぅん、荻野ここや。俺はここやで。そうや、ゆっくりでええ。」

西尾「こうして頑張っていけばきっと女優になれる。一緒に頑張っていこな。な、由佳。」

荻野「もう、いいよね。」

西尾「うん、何がや?」

荻野「私、頑張ったよね。もうゴールしていいよね。」

西尾「もう疲れたんか。よし、ゴールしたら家帰って真帆の悪口で遊ぼ。」

荻野「ううん、私のゴール。ずっと目指してきたゴール。」

荻野「私、頑張ったから、もういいよね。休んでもいいよね。ぅっ・・・」

西尾「荻野まさか辞めるんか。ホリプロ辞めるんか。」

荻野「動いちゃ駄目!」

西尾「・・・・」

荻野「にゅふふ・・・」