スリーホワイトシスターズの集会

山口「長谷川、菅原、お久しぶりね、急に呼び出してごめんなさい」
長谷川「熱血うぅぅ、まほほんから連絡貰ったら必ず行くから気にすんな」
菅原「えへっ、えへっ、まほほんに逢えてうれしいなっ」
山口「(気にすんなとか何か下に見られてる?)(菅原は菅原で前より進行してないか?)」
山口「わざわざ逢って話したかったのは、ついにアイツが丸裸になったから、私は近い内にケリを付けると決心したのを伝えたかったの」
長谷川、菅原「マジでー」
山口「本気よ、今、個人的にアイツの居場所を特定して貰ってるから、分かりしだいで襲撃するわ」
長谷川、菅原「わたしたちも行った方が良いかな?」
山口「(ふっ、昔ならこんな質問すら無く付いてきたわね、時の流れとは恐ろしいもの)」
山口「大丈夫よ、これは私怨による私闘だから、でも事件が起きてから知るよりも先に、貴女たちには知らせておきたかっただけ」
長谷川「まほほん、女優は諦めるのか?」
菅原「えへっ、えへっ、まほほんと逢えなくなるのは寂しいよー」
山口「もちろん、身分を隠して襲撃するから上手く行けば、今の暮らしも続けられるわ」
山口「でも、私怨は晴らせても捕まる可能性が0では無いから、貴女たちに伝えたかった」
山口「万が一捕まったら事務所の助けは借りないし、貴女たちは二度と私には逢いに来ないと約束して」
長谷川、菅原「まほほんー(涙)」
山口「泣かない、泣かない、アイツと違って私は忘れない、執念深いのよ」
山口「拾ってくれた事務所には申し訳ないけれど、酷い頭痛持ちを装いマイペースなファンクラブ仕事にだけしてもらったのも、己の身を武器に変えるための時間が欲しかったから」
山口「アイツの居場所も事務所諜報部に頼めば、簡単に調べられるけど迷惑はかけたくないから、自分で探偵を雇ったわ」
山口「その代わりに事務所諜報部には、なかなか逢えない二人の周辺を調べて貰いました」
山口「長谷川、あなたの会社の顧問弁護士から、仕事疲れが消える栄養剤を貰ってるようだけど、今すぐに服用を止めなさい、体に悪い成分が入ってて、必ず中毒化するから」
山口「菅原、あなたは1度に複数の事をやろうとすればするほど、何も手に付かなくなりやすいから、仕事は1つずつ確実にしなさい、悩んだら長谷川に相談」
山口「長谷川、菅原をお願いね、あなた野球で鍛え上げだけあって、わたしよりしっかりしてるから頼んだわよ」
長谷川、菅原「まほほん、まほほん(涙)」
山口「ここで別れたら、わたしの電話番号、メールアドレス、その他のわたしと連絡に利用した物は全部消しなさい、わたしは二人が来てくれた時点で消したから、わたしからあなたたちに迷惑は掛からないわ」
山口「二人に最後に逢えたから、後は事務所に退所願いを出して地下に潜り機会を待つのみ、情けなくも最後まで事務所に護って貰おうとしていたアイツの前に立つのが楽しみだわ」
山口「じゃあね、さようなら、長谷川も菅原も元気で暮らしなさい」
長谷川「熱血ぅぅぇーん(涙)」
菅原「ぅぅぇ、ぅぅぇ、ぅぅぇーん(涙)」