浮世離れした某国女王の居る宮殿でのある日


臣下「宮殿前でわずかばかりの民衆が不人気山口を見せろと騒いでおりますが如何致しましょう」

女王「ならば代わりに大人気ハシカンを観せれば良いではないか」

臣下「恐れながら申し上げます陛下、山口の代わりにハシカンでは白飯にお新香と味噌汁セットの代わりに松の鰻重と肝吸いと香の物にデザートとコーヒーセットを出すようなものと存じ上げます」

女王「そうであったか、ハシカンは病も癒えたばかりゆえ、軽い慣らしに山口の代わりでもしてもらおうかと思ったが、これは余の浅慮であったな」

女王「ただちに宮殿前で騒いでいる不埒な者を捕らえて処罰せよ」

臣下「御意、見せしめのために火刑に致したいと思いますが?」

女王「その方に任せる、好きに致せ、余はハシカンの
見舞いにでも行く」

臣下「御意、ただちに警護車を用意致します」


浮世離れした女王の居る国は今日も平和であった