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-スリーホワイトシスターズ 番外編-


地方を牛耳る組織の女小ボスにたった独りで立ち向かう菅原とその姿を陰から見守る山口と長谷川

山口、長谷川「いつも、いつも、私たちに護られてばかりで格好悪いから、女小ボスくらいは独りでヤらせてとか、豪語していたけど大丈夫かしら、心配ね」

N地方の女小ボス「へっ、いつもの怖い姐さん抜きで良く来れたな、それだけは誉めてやるから、小便漏らす前に帰んな(笑)(笑)(笑)」

菅原「り、りこだって、やるときはやるんだからー、みてなさいー」


静かに佇む菅原だが、分かる者にだけは、その気配が変化したのが伝わる


長谷川「あれ、まほほん、もしかして、りこは白痴美顔オウギを使う気じゃないの?」


山口「長谷川、良く気が付いたな、菅原の体内を流れる気を良く探ってみて初めて分かる、分かる長谷川も凄いよ」

山口「だけど、あの子の今の実力だと2倍白痴美顔が限界だと思うけど、顔への気の集中が高まり過ぎてるわ、どうしたのりこ?」

N地方の女小ボス「なんだおめえ、すくんだのか?(笑)、じゃあ、さっさと終わらせやるよ、こっちは劇場でモギリの仕事が有るから、忙しいんだよ」

N地方の女小ボスはスタスタと菅原の前まで歩み寄り

手刀で菅原の意識を刈り取ろうと打ち込む

ゴズッと物が砕けるような鈍い音が響き、直後に倒れ伏す菅原

長谷川「ヤバイよ、まほほん、りこが、ヤバイよ」


愛用のバット虎徹を構え直し飛び出そうとする長谷川だが、山口が長谷川を止める

山口「速球で鍛えた長谷川なら、手刀が当たった瞬間が見えていたと思うけど?」

長谷川「あっ、そういえば、りこは顔から当たりに行ったように見えたわね」


山口「正解、流石は長谷川ね、たぶんりこはね、白痴美顔を2倍より遥かに高めて、その代わりに頭もろくに働かない、体も上手く動かない中でオツムが天然由来の勘だけで、一番強化した顔で手刀を受けたのよ、しかも相手はりこが、ただ動けないだけと思って打ち込んだから、手刀以外の腕も体も反動の衝撃でボロボロよ」

N地方の女小ボスは血ヘドを吐き、目や耳からも血を流しながら菅原の隣に倒れた

山口「長谷川、菅原は良くやったわね、でも菅原自身も白痴美顔オウギで限界以上に体を酷使したから、急いで病院に連れて行きましょう」

長谷川がウサギ跳びで素早く菅原に近寄る、その長谷川の背中に菅原をおんぶの形で背負わせてから、落ちないようにガムテープで固定する山口

山口「あの女小ボスも手加減して、菅原の気を失わせるような手刀なら、手の粉砕骨折くらいで済んだのに、菅原を殺す気で打ち込んだから、このザマよ」

山口「さあ、長谷川行きましょう、女小ボスが倒れて死にかけているのは、N劇場に匿名で連絡しとくわ、仲間思いな連中なら急いで見に来るでしょう」

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