タラオ「捕まらないですー。」
イクラ「ハーイ!」
カツオ「2人とも早いなー。少しスピードアップ
    しちゃうぞ。おっとっとっ…」

 ビリッ

カツオ「ああ~!!」
タラオ「破れたですー。」
カツオ「父さんが大事にしてる掛け軸が…
    何とかしないと…そうだ、部屋から
    あれを持ってきて…」
イクラ「チャーン! トカチャーン!」
カツオ「イクラちゃん静かに。これをこうやって…
    これで何とかごまかそう。」

波平「今日は良い天気じゃのう。部屋で俳句を
   書きたくなってきたぞ。……何じゃこれは。
   ……さてはカツオだな。」

 ー 夜 ー

波平「バァッカモォン!!!」
カツオ「ヒィィィッ!!!」
波平「素直に謝るならまだしも、あろうことか
   荻野の写真の拡大コピーを破れた下に
   くっつけるとは何事じゃ!」
カツオ「お父さんも仕事でお疲れでしょうから
    若い女性の写真なら疲れを癒せると思いまして…」
波平「わしはブ [ピー] なアイドルは嫌いだと言っとるだろ。
   あんなのに見られながら寝たら夢に出てきて
   明日の仕事に影響するわ!」
カツオ「新人モデル賞を取った加藤の方が良かったですね…」
波平「五十歩百歩じゃ、バカモン!!!」
カツオ「ヒィィィッ!!!」

タラオ「加藤って誰ですか?」
ワカメ「私も知らないわ。」
マスオ「モデル立ちもできないのに新人モデル賞を取って
    芸能人ごっこしてる人なんだけど
    まあ知らないよねえ。」

サザエ「キャー!!!」
マスオ「どうしたんだいサザエ。」
サザエ「と、父さんの後ろのカーテンの隙間に幽霊が…
    ほ、ほ、ほら今こっち見て…イヤーッ!!!」
マスオ「まったく、怖がりだなサザエは。どれどれ…」

 シャーッ

マスオ「あなた、アヤカニですよね(真顔)」