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-スリーホワイトシスターズ物語 これで終わりと思うなよ編-

この物語は前作スリーホワイトシスターズ物語を本編とする枝葉末節な物語である

主な登場人物の三名はそれぞれをYとHとSとする

三人はそれぞれファンクラブ仕事やアイドル声優や舞台女優、その他の仕事で日々の暮らしを立てている

では彼女らの愉快な生活を少しだけ覗いてみよう


ある朝にYが間借りしている事務所の地下室で目覚め、用足しと洗顔の為に御手洗いに行こうと部屋を出ると
前の通路にまだ青いバナナが百箱も置いてあるではないか!
いつもは一箱しか置いてないのにとYが驚いていると、Yのマネージャーが声をかけてきた

マネージャー「おはようございます、Yさん、驚かしてしまったかしらね?、社長が倒産した問屋から大量の青いバナナを格安で手に入れたのよ、これでも、ほんの一部なんだけれどもね、社長からYさんの食料兼お小遣いにでもしてくれと、只で分けてくれたのよ」

なるほどとYは社長からの愛と気遣いを深く感じながらマネージャーに尋ねる

Y「あのー、マネージャー、お小遣い用と仰いましたが、食べきれない分は売って構わないって事ですか?」

マネージャー「その通りよYさん、社長がね、青いバナナをYさんの話芸で叩き売って、話芸を磨くのとお金を得るのと、一石二鳥だと特別にYさんに大量の青いバナナをくださったのよ」

得心の行ったYはにこやかにマネージャーに返事をする

Y「ありがとうございます、私のまだ未熟な話芸を磨くのとお金を得るのと、一挙両得な社長のアイデアに感服いたしましたわ」

マネージャーはYは相変わらず素直さだけは変わらないわねと、内心ではほくそ笑みながら話す

マネージャー「そうそう、その意気よ、バナナの叩き売りもファンクラブ仕事に役に立つのを社長は見越してますからね、食べる分以外のバナナを売り切ったら、私に報告をしてちょうだいね、追加の青いバナナをまた只で分けてあげるから、青いバナナを全部叩き売りきったら、話芸の成長が見られたとして、ファンクラブの新しいイベント開催を許可するそうよ」

Yはファンクラブの会員に青いバナナを売り付ける算段を既に考え始めながら話す

Y「はい、頑張って急いで売り切りますね」

マネージャーは内心の高笑いを隠しながら真顔で話す

マネージャー「そうそう、その意気よ、ファイト、Yさん」

青臭いバナナの薫りに包まれながら、マネージャーとYは別れた



んてことー