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続き


Yの申し出に対して青年は申し訳なさそうに返答をする

青年「本当にたいへんに申し訳ありませんでした、僕もSも馬鹿舌なもので、ですがYさんの仰る通り、セイロー産さくらんぼは生に限るには、僕も同意しますので、Sには2度と余計な事はしないように責任を持って説得しますから、どうかご容赦願います」

青年は、ここまで俯いたままで一言も発しないHの様子に気が付き
Yに向かい、Sが招いたお客様なのに僕が言うのは、本当に失礼なのですが
お連れの方は何か具合が悪い様子に見えますので
今日のところは帰られた方が宜しいのではと水を向ける

YにはHが具合が悪いのではなくて、久しぶりに生男に手を握られてしまい、体の一部の具合がどんどん良くなってしまい
椅子の上で周りに分からない程度に小刻みに太股を擦り合わせていたのを見抜いていた
Hの方はこのまま股間の秘密の花園のムズムズが止まらなくなりそうならトイレに行こうかしら
でも青年の前でトイレに行きたいとか恥ずかしくて言えないわとか
もはやセイロー産さくらんぼなどは頭の中からすっかり消えていた

Yはこれだから未経験娘はと思いながらも、青年の申し出を聞き入れますと答える
それから私たちはちょっと普通の方法で来たのではないので、帰るのを見て驚かない様にも話す

青年「実は、僅かばかりですが、生のセイロー産さくらんぼを別に分けて有りますので、せめてものお詫びに、お二人に郵送しますよ」

Yはそれを聞いて喜んで青年に向かい話す、それなら大丈夫ですから、郵送の必要は有りません、私たちと一緒に運んでしまいます

しかし青年が運んできた僅かとは言い難い量のセイロー産さくらんぼを前にして
Yはこんなにたくさんのセイロー産さくらんぼを只で頂くのは気が引けますわ
と言いながらも一粒も残さずに、そして綺麗に半分この量のセイロー産さくらんぼと肉欲がピークに達して気がイキそうなHを
あまりに、めんどうくさいので違う意味で失神させてから、疑似空間転移でアフレコスタジオに飛ばす
後にはHが青年から借りたローブだけが残るのみである
まあ、あれだけの量のセイロー産さくらんぼが有れば仕事に穴を空けたとかで
上から叱られる事も無いわよねとYは勝手に思う


これにてたいへん貴重なセイロー産さくらんぼを巡るお話はひとまず終わります

この後にHがSの家に用も無いのに出向いては、しゅっとした青年がまた現れるのをソワソワしながら待っては空振りするお話しはまた次の機会にでも



全さくらんぼ農家が泣いた日の章

終わり