>>319
続き

鰐の会のHの自宅に着いたトラックからスタッフとHが降りる
トラックにはタイナイシティーからH宛に届いた荷物がぎっしりと積まれている

荷物はたくさん有るし重そうだから運ぶよと申し出るHに向かい
スタッフがHさんにそんな事は絶対にさせられませんから、後でボスに叱られますので
とりあえず先に中で休んでいてくださいと言われてHだけ室内に入る

その1時間ほど後、かなり重そうな箱物の荷物を数十個運び終えたスタッフが
ヘロヘロになりながらもHに挨拶をして帰っていく

H「代わりに運んで貰ってるから言いにくいけど、私なら秒で運べたのに、あのスタッフさんは明日は筋肉痛で立ち上がるのもたいへんそうね」

Hは気持ちを切り替えて、何を地元から送ってきたのかしらと一つの箱を開けてみる

H「おーっ、タイナイシティー産の酒だー、これ全部が酒かしらー?」

Hがもう1つ箱を開けてみると、思った通りに大好物の酒だった

うんうん、と自分で自分に返事をしたHは浮かない気持ちを酒で晴らそうと思い立つ

それなら1人よりも三人よねと携帯でKO事務所のYに連絡をする

HがYから先に連絡をしたのは三人の中で一番に暇しているのを知っているからである

H「もしもしー、熱血ー、Y、今忙しいかな?、時間が取れるなら、私の部屋で女子会でもしない?、うん、あのね、地元からね、美味しい酒が届いたからさ、(マックスバカ浦の会の)Sも呼んで三人会しましょうよー」

Yは何よ急に言われても困るわ、スケジュールを確認しないとならないからと、一端は携帯を切るが、ファンクラブの出し物の自主トレ以外は空白のスケジュールはYが一番理解している

YからHに携帯で、今からでも平気なのと聞くと、Hに出来たらSも連れてきて欲しいと頼まれる

あー、そういうことね、私がSを連れていく分には、マックスバカ浦の会も目くじらを立てないものね
確かSの仕事も一段落したはず、一応はショコラの魔法で調べてみましょうかと
SとSの関係者の情報を魔法で読み取っていき、急ぎの予定が無しと確認すると
いつも通りにSへの断りも無いまま、疑似空間転移で一緒にHの部屋へ飛ぶ

疑似空間転移される前のSはマックスバカ浦の会の控え室で他のメンバーらに
Sちゃんは鼻の穴に幾つのピーナッツが入るのかを調べると言う名の虐めを受けていたが
天然の粋を極めたSが鼻の穴から入ってくるピーナッツを残らず美味しくた頂いているので
Sに取っては虐めどころか、有難いおもてなしである


続く