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続き

鰐の会のHの自宅に着いたトラックからスタッフとHが降りる

トラックにはタイナイシティーからH宛に届いた荷物がぎっしりと積まれている

荷物はたくさん有るし重そうだから運ぶよと申し出るHに向かい

スタッフがHさんにそんな事は絶対にさせられませんから、後でボスに叱られますので

とりあえず先に中で休んでいてくださいと言われてHだけ室内に入る

その1時間ほど後、かなり重そうな箱物の荷物を百数十個も運び終えたスタッフが

ヘロヘロになりながらHに挨拶をして帰っていく

H「代わりに運んで貰ってるから言いにくいけど、私なら秒で運べたのに、あのスタッフさんは明日は筋肉痛で立ち上がるのもたいへんそうね」

Hは気持ちを切り替えて、何を地元から送ってきたのかしらと一つの箱を開けてみる

H「おーっ、タイナイシティー産の銘酒〇〇だー、これ全部が〇〇かしらー?」

Hがもう1つ箱を開けてみると、思った通りに大好物の銘酒〇〇だった

うんうん、と自分で自分に返事をしたHは浮かない気持ちを酒で晴らそうと思い立つ

それなら1人よりも三人よねと携帯でKO事務所のYに連絡をする

HがYから先に連絡をしたのは三人の中で一番暇なのを知っているからである

H「もしもしー、熱血ー、Y、今忙しいかな?、時間が取れるなら、私の部屋で女子会でもしない?、うん、あのね、地元からね、美味しい酒が届いたからさ、(マックスバカ浦の会の)Sも呼んで女子会しましょうよー」

Yは何よ急に言われても困るわ、スケジュールを確認しないとならないからと、一端は携帯を切るが、ファンクラブの出し物の自主トレ以外は空白のスケジュールはYが一番理解している

YはHに携帯で今から行くのでも平気なのと訊くと、Hから出来たらSも一緒に連れてきて欲しいと頼まれる

Yも合点がいき、あー、そういうことね、私がSを連れていく分には、マックスバカ浦の会も目くじらを立てないものねと一人ごちる

確かSの舞台でセリフを話す仕事も一段落したはずだから、一応はショコラの魔法で調べてみましょうかと

SとSの関係者の情報を魔法で読み取っていき、急ぎの予定が無しと確認すると

いつも通りにSへの断りも無いまま、疑似空間転移で一緒にHの部屋へ飛ぶ

疑似空間転移される前のSはマックスバカ浦の会の控え室で他のメンバーらに

Sちゃんは鼻の穴に幾つのピーナッツが入るのかを、私たちが調べてあげると言う名目で虐めを受けていたが

天然の粋を極めたSは鼻の穴から入ってくるピーナッツを残らず美味しく頂いているので

これはSにとっては虐めどころか、有難いおもてなしに過ぎなかった


続く