サル痘さるとう

サルの天然痘。サルポックス症ともよばれていた。牛痘ウイルス、天然痘ウイルスと同じポックスウイルス科のサル痘ウイルスが病原体で、ウイルスは1958年にヨーロッパのサルから発見された。その後、アフリカのサルの間で流行していることや、コンゴ民主共和国などアフリカ中・西部で多数の人の患者がでていることがわかった。症状は天然痘に非常に似ており、発熱し、顔や全身に発疹(はっしん)がでる。天然痘ワクチン以外にはとくに有効な治療法はない。アフリカでは死亡率が10%程度で、天然痘より低い