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続き

北の辺境地域Yの、とある場所で新興組織Aの女ボスWが女部下らに話している

W「皆さんこんにちわー、私たちの悪魔のさくらんぼの実作戦はとても順調ですね、Y産の廃棄されるはずのさくらんぼを
生産農家から廃棄処分料まで貰って手に入れて、そのさくらんぼにW特製の人工甘露料を注入すれば
世界でも有名な辺境地域Nのセイローシティ産さくらんぼとして売っても
区別が付かない程に美味しい甘露に溢れる逸品に仕上がるの
しかも中毒症状を起こす様に作った人工甘露料だから安くて美味いとか騙される舌バカどもは
死ぬまで悪魔のさくらんぼの実を欲しがるってわけなのです、ご拝聴をありがとうございますー」

女部下らはWの姐さんは、いつもいつも天才的センスですねと誉めそやす

女部下らの賛美や称賛の声に穏やかな微笑と隠しきれない巨乳を張りながら、お礼を言うWの姿には支配者の貫禄さえ見受けられた

Wはここまでの道のりは遠かったが、諦めずに天辺を目指したからこそ、今の私が居るのだと思い、さらに女部下らに話す

W「まだまだ、私たちの組織Aは弱小よ、だからもっともっと資金を得るためにも
悪魔のさくらんぼの実作戦は販路を拡大していく必要があるの
でも人工甘露料については絶対にバレないように慎重に行動することを肝に銘じて頂戴、分かったわね
では悪魔のさくらんぼの実の販売部隊は首都にお行きなさい」

女部下らがWに敬礼と挨拶の言葉、ヤルッツ、Apyurumuを威勢よく発しながら、とある場所から首都に出かける準備をしていく

Wは手塩にかけて育てた可愛らしい女部下らを見送りながら過去を思い出す

かつてWは北の辺境地域NのN組織で頭角を表す為に死にもの狂いで頑張っていた

だがそれを全て無にしてくれたのがN組織内の保守派と革新派の組織内抗争だった

抗争が派手になりすぎた結果、内部扮装が世間にも知られてしまい、扮装解決の為にN地域の治安部隊が介入してきた

そしとN組織の幹部たちは組織改革をして、世間に安全安心なN組織のアピールをせざるを得なくなってしまったのだった

その時に改革派は全てN組織から追放されて内紛は終結を迎えるのだが

元々から改革派ではなかったWがその才能を恐れた者らにより、改革派に見せ掛けられて反逆罪を擦り付けられてしまい

日を置かずにWもN組織から追放されてしまう、それが切っ掛けでWは地元の辺境地域Yにやむを得ずに帰ることになった

それからのWは他人を信じず、また必要以上には頼りにもしない生き方を選び
N組織に居た頃以上の血を吐く努力をして、ようやく新興組織Aをここまでに育て上げてきたのだった

そしてWは余計な事をしてN組織を2つに分けて壊してしまい

Wの野望や夢をも失わせたスリーホワイトシスターズに強い恨みの気持ちを持っていた

Wが悪魔のさくらんぼの実作戦でズタズタにしてやる対象に

辺境地域Nのセイローシティ産さくらんぼを選んだのもそれ故であった

W「あの、知恵遅れのSがセイローシティのさくらんぼの代表面をしているとか笑わせるわ、必ずぶっ潰す」

Wは静かに立ち上がると、とある場所を後にした


続く