>>61
続き

辺境地域NのセイローシティのSの自宅の一室で青年がYとHの前に

さくらんぼを盛った籠を2つ用意する、籠にはそれぞれAとBの名札が貼ってある

青年「お二人に質問をします、この2つの籠のさくらんぼはセイローシティ産さくらんぼですか?」

YとHは違うの?どう見てもセイローシティ産さくらんぼに見えるけどと答えると

青年はそれでは1つずつ食べ比べて貰えますかと試食をするように促す

YとHがそれぞれの籠から1つずつさくらんぼ食べた感想を話す

Y「あー、そういうことね、セイローシティ産さくらんぼと言えば中毒性が有るとまで言われる
自然の滋味の濃い甘露が最大の特徴だけれども、Bにはほんの僅かだけれども違和感、そうね薬臭さを感じるわ、それと体に良くなさそうな味もね」

H「熱血&花魁ー、凄いわーYは、私には違いが分からないわー」

二人の試食の感想を受けて青年が話す

青年「Yさんは繊細な味覚と臭覚の持ち主ですね感心しました、それからHさんも悲観はしないでくださいほとんどの人は味の区別が付かないんです
それとBにはYさんの言うように本当に中毒症状を起こす薬効があります


青年が続けて説明するには、最近に産地不詳のさくらんぼがセイローシティ産さくらんぼとして大量に流通しており

しかも本物のセイローシティ産さくらんぼには無い中毒性まであるために

騙されて買った消費者がさくらんぼ中毒を起こしてしまい

それが社会問題になりそうでセイローシティのさくらんぼ農家が訴えられそうで困っているのですと話す

青年はSはセイローシティ産さくらんぼの広告塔をしているので

Sの耳にまで、この毒入りさくらんぼがセイローシティ産さくらんぼとして売られた結果の被害が聞こえてきてしまい

あーして悲嘆にくれて哭き暮らしてしまうようになってしまいました

Y「依頼は分かりましたわ、ここから先は私とHとで引き取らせて貰います
セイローシティ産さくらんぼの農家の名誉とSの純情を踏みにじった
偽セイローシティ産さくらんぼを捌いている者らには、必ずや制裁を与えますわ」


続く