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続き

マックスバカ浦の会がSの為に用意した首都の自宅でのこと

新興組織Aの悪魔のさくらんぼの実の販売部隊の追っ手から、辛くも逃げ切ったSが玄関の中に倒れ込みそのまま気を失う

そんなSの傍らに幼なじみの青年が現出するが、彼も顔色が悪くて具合が悪そうである

それでも青年はSを抱き上げると寝室に入りSをベッドに寝かし付ける

すやすやと涎を滴ながら気持ち良さそうに眠るSを見守りながら、ますます具合が悪そうな青年は床にへたり込む

あのまま地元のセイローシティで休養を取っていると、どうしても偽物セイローシティ産さくらんぼの被害の話が

Sの耳に入るのを防げないと考えた青年はSを誘導して、首都の自宅へ帰らせたのだった

ここ数日間のSは気晴らしのために、あちこちに出掛けていたのだが、まさか偽物セイローシティ産さくらんぼを売っている娘らに出会すとは全くの想定外だった

Sに産み出された人工精霊から一人前の精霊に成長した青年であったが

Sを助ける為にと意図的に現出する回数が増えた為か、Sと同化しての回復期間中に完全に意識を失う時間が発生し、またその時間がだんだんと伸びていたのだ

それが原因でSが悪魔のさくらんぼの実の販売部隊に拉致される寸前まで、Sの危機に気が付けなかった


続く