AKBの歴史とは珠理奈以前、珠理奈以後に分かれると有識者は語った。

珠理奈が大声ダイヤモンドのセンターを任され、約9万枚の今まで最も高いセールスを出した事で、AKBといえばハイテンポで疾走感のある楽曲という方向性を決定づけた。

珠理奈がSKE兼AKBとして合格する前の楽曲は、ファン人気の高い曲は多いがミドルテンポでメッセージ性の強い曲が多く(夕陽を見ているか?等)、万人受けする曲は皆無と言ってよいだろう。

もちろんブレイク後もRIVERと言った「珠理奈以前」を彷彿とさせる重苦しい曲は存在するが、やはりAKBの主力といえばヘビーローテーション、珠理奈がセンターを務めた鈴懸何々等のハイテンポで楽しい楽曲である。
それら名刺のような曲があってこそ、深い海に沈むような実験的な曲にも挑める。
このフットワークの軽さ、自由にチャレンジできるグループ作りに成功したのも、珠理奈が大声ダイヤモンドをヒットさせた功績だろう。

珠理奈が「珠理奈以後」と呼ばれるAKBの方程式を編み出し、珠理奈以後の楽曲に魅了されたファンがAKBの歴史を辿るように「珠理奈以前」の曲を聴き、再評価する。
AKBとは珠理奈の歴史そのものなのかも知れない、と有識者は目を細めた。