>>90
続き

Hが自宅前に来たスタッフの運転する車に乗ると、助手席のマネージャーが車で移動しながら今回の仕事の説明をするわと、Hの座るシートの隣へ移る

車はHの見知らぬ建物の駐車場に入り、マネージャーがHだけを連れて建物に入っていく

Hはマネージャーから既に仕事の説明をされてはいたが、私に巧く吹けるかしらんと少し自信が無い

そう今回のHにしか出来ない仕事とは、Hの花魁の姿を印刷した硝子のコップをH自身に作って貰うのだが
熱熱の溶けた硝子を吹く時にHの情感を込めた吐息とセリフを混ぜながら吹いて
ただの硝子コップにHの花魁魂を入れて欲しいと言われていた

しかしそんなHの不安は杞憂に終わる


続く