まず、日本の物価は上がっているのかを考えるにあたって、価格と物価の違いを理解しておかないといけません。

同じ意味のように感じるかもしれませんが、少なくとも経済の世界においては明確に使い分ける必要があります。
価格とは「リンゴが1個100円」のような、いわゆるモノやサービスの個別の値段を指しています。
一方で、物価とは様々なモノやサービスの価格の集まりを指します。冒頭のように、数あるモノを思い浮かべたときに、肉も魚も調味料も価格が上がっているなと感じたときに、物価が上昇しているな、と感じるわけです。
そして、上昇しているなと感じた際に、どれぐらい上昇したのかを表すために、前の年の同じ月と比べてどれぐらい上昇しているかという変化率を用います。