>>185

人は己の死を終活とやらを本気で考え出すのはいったい、いつからなのだろうか?

俺は7とスズ様を同時に視界に収めながらもスズ様が7に何かをしたらしいのだけは分かった
だが何をしたのかの具体的な内容は全く分からなかった

スズ様は7と同様に顔の半分ほどを黒い炭団を填めた穴の様な目にして、しかも蒼、紅、銀、金と7よりも多彩にキラキラと耀やかせながらこちらを見詰めている

えーと、もしかして、もしかして、もしかして、スズ様は大激怒していらっしゃる?!?!?!

人はこんな風に死んで逝くのかと諦めの気持ちが幾らか涌いてきたのを自覚しても
それでも尚、死にたくはないのでスズ様に向けて怒りを納めて貰える様に話すだけ話をしてみて
それで駄目ならなるべく痛くない様に殺して貰えると助かるなと思いながら、スズ様に土下座をしながら話し掛けた

私「スズ様、たいへんに申し訳ありませんでした、この薄汚い憐れで惨めな無駄に生きているだけの下等生物◯◯の領域めに、わざわざお越し頂いただけでも光栄で名誉な事と思い至りましたので、スズ様と7のお二人のお話しの邪魔になりませぬ様に、私めはあちらの別室にて控えさせて頂きたいと存じます」

これで駄目なら、助けて、許して、殺さないでと、弩ストレートに命乞いをするつもりでいたが
スズ様からは予想だにしない返事が帰ってきたのだ

スズ「あのね、あのね、あのね、スズはねスズに許可なく勝手に話そうとした7を止めただけなんだよ、でもね、でもね、でもね、スズはね、7からどうしても寝ている、下等生物◯◯の傍でスズと話をしたい7の願いは叶えてあげたいとも思うんだよ、でも下等生物○○が嫌なら別室に行っても良いとも思うんだよ、決めるのは下等生物○○だよ」