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7は私の話を聞いてはいるのだろうが下りてくれる様子がない
それでも息苦しい理由が分かったので首を傾けて口と鼻を塞ぐ7の顔と位置を幾らかずらして文句を続ける

私「おい7、俺の睡眠を妨害して何をしたいんだよ、重くて敵わないから、さっさっと下りろよ」

ようやく7が身動ぎもしないまま答えてきた

7「7はね、下等生物でも同じ領域に生きている〇〇が、少しは喜びそうな事をして上げただけだよ、これが7の温もりだよ、もっと温度を上げてみようか」

そういうと本当に7がどんどん熱くなり始めたので、このまま焼き殺されたらたまらないのでマジで叫ぶ

私「わかった、わかったから、7の気持ちは分かったから、十分に温もりを感じたから、もう止めて下さい、お願いしますから」

7は不満そうな声音で〇〇は温もりがまだ足りないんじゃないのか?遠慮はいらないのにと言いながら
やっと私の体の上から下りて隣に座ってくれた

壁掛け時計を見ると起床するのにはまだ早い時間で、7が居なくなったので羽根を伸ばそうと思い有給まで取ったのにこのザマかと嫌悪感に襲われる

7がこんなに早く帰ってきたところを見ると逢いに行った
名前も知らない芸能人らしい(女優らしい)とは上手くいかなかったらしい事だけは何となくわかる

私は寝たまま7に尋ねてみる
私「ずいぶん早く帰ってきたのは相手の人に怖がられでもして嫌われたのか?」

7は少女の目を炭団のような黒い穴の目に変えながら答えてきた


7「〇〇以外の下等生物は良く理解出来ない事が多くてね、ソイツ(KO事務所のY)は初対面なのに7に対して敬意が無いどころか厄介者扱いですよ
それでも7は優しく接して上げたのに、ここの下等生物太陽系が霧散しかねない事をしつこく繰り返してくるから、さすがに呆れてしまってさ
こんなことばかりしていたら他の下等生物に嫌われますよって説教して止めさせて帰ってきたんだよ
何だか7は気持ちがとても疲れたから、7に優しい〇〇の領域に帰ってきたんだよ」

7からの説明で聞き捨てのならない世界人類のピンチを招いたような顛末を
にわかには信じられないものの
7の御機嫌を取らないと今度はこちらがエライ目に遭わされそうだと思い7を慰めることにする